2008年02月28日

バーナード・リーチ

リーチ工房の再建で日英協力 陶芸家100人が慈善競売
【ロンドン27日共同】日本の白樺派や民芸運動とかかわりの深かった英国の陶芸家バーナード・リーチ(1887−1979年)の工房の保存・再建事業を支援するため、日英の陶芸家100人以上が寄贈した作品の慈善オークションが26日、ロンドンの競売会社ボナムスで開かれた。益子焼の陶芸家で人間国宝の故島岡達三氏作の大皿が1700ポンド(約36万円)で落札され、落札総額は約12万ポンドに上った。


いい話ですねぇ…。

やっぱり、陶芸をやる者としてこういう大御所の足跡を保存するという活動は大賛成ですよ。

バーナード・リーチはアメリカでも浜田庄司と肩を並べて陶芸史上重要な人物とされていますからねぇ。
この二人はアメリカ陶芸界の神様(←言い過ぎ?)位に今でも崇拝されてるし。
島岡達三氏もこの二人に引けず劣らず陶芸誌の常連。

是非是非がんばってリーチ工房の再建と保存に力を注いでほしいものです。
そしていつの日かその工房を訪れてみたいものです。

posted by ねこmama at 01:45| ロサンゼルス ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月13日

土の再生

まずはこの記事を読み返してみてください。



いやぁ、あれからかれこれ一年が過ぎました。

私のヒジの休養ももういい加減終わりにしても良いのではないか…と、
久しぶりに陶芸生活に戻る覚悟を決めました。

とはいえ、1年のブランクから復帰するにはまずやらなくてはならないことが…。


それは土の再生。

硬くなった土を薄くスライスして水に浸し、程よい硬さになった所でザッと捏ね上げる。

そのまま密封した袋などにいれしばらくの間保存し、
バクテリアが繁殖して粘土に腰が出てきた頃に、今度はせっせとまじめに捏ね上げる……



んっ?!



またこの土こねの作業だらけじゃない?!

事実、この作業に没頭して数日が過ぎた。



…昨日、手首が「ピキッ!」っといった…たらーっ(汗)




…今日……


私の右肘が「ミシッ!どんっ(衝撃)」っといった……。
posted by ねこmama at 18:09| ロサンゼルス ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 陶芸あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月29日

タイル

最近仕事の関係でタイルの卸し問屋さんに行ってきました。
DSC00366.JPG
正直言って今までタイルなんて興味なかったんですが、
問屋さんのショールームを見てタイルをちょっと見直しました。
タイルって、まるで壁や床に絵を書くようなものなんだなぁ、って。

DSC00365.JPG
最近の日本の建物はシステムバスや、ユニットバスなんかが多くなってて、
機能重視でなんだか「遊び」の部分が足りないような…
キッチンにしても、カウンタートップや水周りなんかは全部システムキッチン屋さんにお任せって感じ。
カタログの中から「これ!」って選んで自分の家に設置してもらうだけなんて、なんか面白みがないと思うのは私だけなのかなぁ…
確かに日本の場合、天気の悪い日が多かったり、湿度が高かったりで
カビ対策が大変っていう気候の問題もあると思うけど…


こちらでもシステムバスなんかは、DSC00364.JPG
手入れが簡単で安く買えるという理由で
結構普及してるけど、
タイル張りのお風呂場もまだまだ需要が大きい。
キッチンにしても、床がタイルだったり、
コンロ周りがタイルだったり、
更にはカウンタートップがタイルだったり、と、
なにかとタイルは欠かせない存在。

DSC00368.JPGDSC00367.JPG

そんな理由もあってか、こちらにはタイル専門の陶芸家もいるくらい。
もちろんそんなタイルは目玉が飛び出るほど高く、とてもとてもお風呂場全部を陶芸家の作ったタイルで、という訳にはいかないけど、
それでも市販のタイルと上手く組み合わせてボーダーにしてみたり、
ちょっとしたアクセントにしてみたり、と、これも結構需要があるみたい。
(タイル張りのお風呂やキッチンは後日別の記事で紹介する事にします)

そこで今日はタイル問屋さんのショールームで見た、タイルのいろんな組みわせ方、を一部紹介してみました。
posted by ねこmama at 00:49| ロサンゼルス ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月13日

昔の作品

…陶芸を始めたばかりの頃、花瓶が作れなくて奮闘した。
本体が膨らんでいて首が長くなっている、一輪挿しのような花瓶が作れなくて奮闘した。
ようやく首が作れても、削りで失敗したり、本体と首のバランスが悪かったり…と、
なかなか釉薬をかけて完成!という所まで行かなかった。

DSC03038lavenderbase.JPG

そんな中で、はじめて完成までこぎつけた作品がこれ。


本体の所がちょっと不恰好だし、全体のバランスもDSC03040lavendershousai.JPG
なんだか野暮ったくて今ひとつなんだけど、これが窯から出てきた時の感動がいまだに忘れられない。

素敵な作品じゃないけど、忘れられない作品。
不恰好な作品だけど、他人には譲れない作品。
お金の問題じゃなくて、気持ちの問題。

誰でもそんな作品があるんじゃないかと思う。

posted by ねこmama at 04:23| ロサンゼルス 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月08日

結果報告

この一年とちょっとの間、色々ありました。
色々混ぜてみたりもしました…配合を変えてみたりもしました…
焼き方を変えてみたり、焼成温度を変えてみたり…
…挫折しかけたりもしました。

…ようやく、この土が99%完成したので、結果報告ぅー!!ぴかぴか(新しい)

DSC02926yakishimecupIX.JPG

結局最終的には原土に20%程のガイロメを追加し、
そこへ磁器土を40%−60%の割合で混ぜたもの。
40%未満だと融点が低すぎて所々に膨れ上がった部分が出来てしまい、
60%以上だと原土の個性がなくなってしまう。…という私独自の結論に達しました。

DSC02921yakishimecupIII.JPG緋色もきれいに出てます。

酸化、還元、さや焼成と色々試しましたが、
結局の所、酸化で1280度20分ねらし、が私の気に入った所のようです。
ここで紹介してる作品は全てこの焼成方法によるものです。

きちんと焼きしまっていて水漏れもなく、花瓶でも大丈夫みたい。
還元焼成したものはやたらと色が濃く、ここで紹介しているような優しい感じの色合いには程遠く…
まぁ、人好き好きなんでしょうけど。

DSC02922yakishimesakazukiI.JPGDSC02925yakishimeguinomiI.JPG

日本から持ってきた土は2種類あったのですが、今回使ってる土は黒い土のほう。
ウグイスの糞色をした土のルうが、ひきやすいし、可塑性も良いのですが、
焼成後の色の出方は黒い土のほうがいい感じみたい。
ただし、ウグイスの糞色の土のほうはまだ還元、さや焼成共に試していないので、
最終結論は持ち越し、ということで。

ご協力いただいた皆々様、
どうもありがとう御座いましたぁ!!

…が、私の実験はまだまだ続くのであった…
posted by ねこmama at 05:19| ロサンゼルス ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

手ごわいヤツ

こちらで陶芸をやっている人ならおそらく誰でも知っている釉薬に
ルチルオレンジブルー(Rutile orange blue)というのがあります。

…これ、なかなか手ごわい釉薬なんです、実は…
DSC02914rutilechawanII.JPG

話を先に進める前にまずはレシピの紹介。

石灰  20.5
EPKカオリン  16.6
カリウム系長石(福島長石など) 32.2
珪石  19.5
タルク  11.2
________________
外割で ルチル 8.3

△10で、還元焼成用。DSC02915rutilechawanIII.JPG

手ごわい理由は数々あるのですが、

@ ルチルの成分によって色が変化する。
市販されているルチルでもバッチによって微量に成分が違うため、毎回同じ釉薬が作れるとは限らない。
…と、人はいいますが、私の場合、そんなに気になったことはないです。

A 一緒に窯に入っているほかの釉薬に反応しやすい。

B 還元状態によって色が変わる。
基本的には写真のようにぴんくがかった、まるで貝殻のような色に出るのですが、
還元の状態によって、白い色に出たり、青みがかった白になったり、見事な薄紫に出たりする。
還元が弱いと情けない色になってしまいます。

C 流れやすい。それはそれはとても流れやすい。

DSC02916rutilechawanI.JPG

…この、毎回同じ色に出ない、という所がムカつくのでありますが、
それがまた惹かれるところでもあって…
失敗作品を手にしては、「こんな釉薬二度と使うもんか!!ちっ(怒った顔)」と思うのですが、
成功した時のうれしさが忘れられず、
窯入れのたびに数点必ずこのRutile orange blueを使ってる私は
「Rutile orange blue 依存症」とでも言うのでしょうか…ふらふら
posted by ねこmama at 04:22| ロサンゼルス ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

主人の作品

たまには陶芸ネタも…(汗あせあせ(飛び散る汗)

実はウチの主人も陶芸を習ったことがあるんです。
…轆轤はひきません(ひけません??)が、ひも作りが好きらしい。
今までにも大きな壷にサモアの伝統模様を掘り込んだりしたものを作ったことがあり、
(本人には直接言いませんが)なかなか見事なものでした。

そのつぼの紹介はまた後日と言うことで、
今日は、最近のウチの主人の作品紹介。
DSC02918plattermoe.JPG

最近はすっかり仕事のほうが忙しく、
ゆっくりと土と戯れる時間のない主人、そこで、私がろくろで基本の型をひき、
そこへ主人が好きなようにデザインを入れていく…最近はそんなことをやってます。

この作品は磁器土で作った直径約30cmのものに、
主人の実のお父さんが好きだったというサモアの伝統パターンを掘り込んだもの。

Platter moe.JPG
アップにするとこんな感じ。

主人が磁器土を使ったのは今回初めてだったので、
その繊細さが分からずちょっと荒い削りになっていて、
しかも本人のリクエストによりこの釉薬(流れやすくて小さなキズにも釉薬がたまってしまう)を施したため、出来上がりが今ひとつ…(←わたくし辛口評論家です…)

次回の作品に期待しましょう。ドコモポイント
posted by ねこmama at 03:53| ロサンゼルス ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月21日

芯だしの出来ない師匠 II

さて、先日の予告通り、今日は私の「芯だしの出来ない師匠」から伝授(?)された芯だしをしないで中心を出す方法をご紹介!

まずは作品を出来るだけろくろの中心に据えます。
DSC02455.JPG
*これ、前の記事を書いた後に何も削るものがないことに気がついて、慌てて挽いた鉢。

@ そして、とがった物(何でもいいです。鉛筆でも針でも)を手に持ち、
肘を膝に当てるなり腕をろくろのカバーの上に乗せるなりしてしっかりと固定します。

私の場合、針を持っている方の腕を膝に当て、
もう一方の手で針を持っている手首をつかんでしっかりと固定します。
(私の場合、ろくろは時計回りなので右手で道具を持ち、左手で右手の手首をつかんでます。
おそらく皆さんは反時計回りだと思うので…ん??どうなるのかな??)

それから、ろくろを適当な速さで回転させながら、
とがったものの先端を少しずつ作品に近づけていきます。
DSC02458.JPG

すると、手を据えた側に寄っている所にだけ線が残ります。
こんな感じ…
DSC02459.JPG

A ろくろを手で動かし、線の中心が自分のほうへむくようにし、
作品を均等に動かす(押す?)ために線の両端に親指を添えます。
下記写真参照。
DSC02462.JPG

B 親指に力を入れ、作品を少しだけ押します。

他の指にたくさん力を入れると、作品が明後日の方向へ移動してしまいますので気をつけましょう。

@ABを繰り返して、線が均等に作品の周りを一周するまで続けます。
…こんな感じになるはずなんですが…
DSC02464.JPG

上からの写真。
線がほぼ一周しているのが見えるでしょうか??
DSC02465.JPG

これで作品はろくろの中心に据えられました。
底を削って…

DSC02466.JPG

出来上がりです。
シッタを使って削る場合も同じようにします。

時間はかかりますが、確実に作品をろくろの中心に据えられます。

私の師匠はたくさんの作品を一気に仕上げないといけない時は
ワンタッチ芯だし機なるものを使っていましたが…

私はあれ、ダメです。いろんな理由で好きになれません。
簡単ですけどね…


posted by ねこmama at 04:57| ロサンゼルス ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 陶芸あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月19日

芯だしの出来ない師匠

keiさんの「2枚目の皿」のコメントへトラックバック!!…って、出来てるのかしら??

アメリカ人陶芸家をそんなに多く知っているわけではないんですが、
私が感じるところによると…

きっとほとんどのアメリカ人は芯出しはしてない!(←きっぱり)

理由その1
基本的にアメリカ人は短気。根気よく練習…などとは程遠い人達である。

理由その2
以前、マットロングという陶芸家のワークショップに行ったとき、
彼が参加者たちの前で芯だしをしたら、客席から「オーッ!!!」と感嘆の声が上がっていた。
…ということは、それが「神業」に値するものか、もしくは珍しいことであったに違いない。

理由その3
私が陶芸を始めたばかりの頃、芯だしの練習をしようと何か参考になるような本を探してみたが(英語の)そんなものは見つからなかった。
…結局のところ、自己流でコツコツと練習した。

では、芯だしの出来ないアメリカ人(←すっかり言い切っちゃってますが…)
どのようにろくろの上で中心を出すのでしょうか。

ふーむ…次回のネタはこれにしよう。

続く…
posted by ねこmama at 07:23| ロサンゼルス ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 陶芸あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月26日

長石

なんだか物足りない…と思っていたら、陶芸ネタをここ二週間かいてませんでした。
ので、長石ネタで。

「長石については後ほど」と書いておきながらその件に今まで触れていないのは何もしていなかったのではなく、いろんな計算がうまくいかず…

…大体、数学が苦手で化学はチンプンカンプンの私が
化学記号を見ながら、日本の材料を使ってアメリカの長石に近い物を作れるように配合を計算する、
なんて所詮無理な話。ってそんな努力をしていたことをここで皆さんにお伝えしておきます。

な、訳で、素直に長石の成分を紹介しましょう。←妥協、諦め、何とでも言ってください。

まずは成分から。
______________SiO2 l Al2O3 l CaO l MgO l K2O l No2O
Custer Feldspar 68.5 l 17.5 l 0.03 l --- l 10.40 l 3.00
福島長石    67.78 l 17.33 l 0.62 l 0.03 l 9.50 l 3.51

ちょっと見づらいですが、我慢してください。

Custer Feldsparなるものは、私がこちらで福島長石に代わるものとして使用している長石です。(Feldspar=長石)アメリカでは大手の陶芸用品専門の会社Laguna Clay社の商品です。
福島長石の成分は釉薬基礎ノートからの抜粋です。

この成分表によると、ほとんどの成分が微量に違うだけで、
ほぼ似たもの、と私は解釈しております。

が、気になる成分、そして簡単に調整できるものとして以下の点を上げておきたいと思います。

SiO2(シリカ) わら灰などの成分を少し増やすとよいでしょう

CaO(カルシウム) 石灰石の成分を減らすとよいでしょう

K2O(カリウム) カリウムを多く含む材料(真珠灰等)を少し追加するとよいでしょう 

Na2O(ナトリウム) ソーダ灰などを使っている場合、その量を少し減らすとよいでしょう。

って、難しいことを考えると先に進まなくなってしまうので
とりあえず気にしないでフツーに釉薬を作ってみて、結果を見てから成分の調整をする(この成分表を念頭において)のが一番手っ取り早いような気がします。

ちなみに私は日本の釉薬のレシピで釉薬を配合する場合、
すでに自分で作ってある調整済みの「福島長石もどき」なるもので対応しております。
これは今までの所問題なく利用できています。

…でも、なんで日本→アメリカの成分の置き換えはできて、
アメリカ→日本は出来ないんでしょうかねぇ… 
posted by ねこmama at 00:00| ロサンゼルス 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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