2005年10月25日

タロ

我が家で二番目に古い猫、タロ。DSC01213withkaedeII.JPG
尻尾がなくて、デブで…。     (写真:楓が来た当時のタロ。)
でも性格が穏やかで、とっても面倒見のいい猫。
このタロに異変が起きたのは今年の1月。…ある日突然やせ始めた。
「あれ?タロ少し痩せた?」なんて言ってたら、見る見るうちに体のサイズが半分になった。
(たしか1,2週間の間に激減したと思う)

(写真下:楓と一緒にお昼寝中のタロ)
DSC01280withkaede.JPG病院で最初に言われたのは歯槽膿漏。
歯槽膿漏がひどくて歯ぐきが痛むからご飯が食べられないんだ、と。

それなら…と、早速デンタルクリーニングに連れて行った。
数週間後、良くなった兆しはまったくない。
数ヵ月後、とうとう起き上がることもままならなくなってきた。
再び病院に連れて行く。…肝臓が悪いのかも、と血液検査に持ち込まれる。
結果、問題なし。

更に様子を見る。
…一日のほとんどを寝てすごすようになる。
とっても面倒見が良くて、誰とでも一緒に寝てペロペロ舐めてあげてたタロが、
他の猫が寄って行ってもタダひたすら、懇々と眠り続ける…目を開けようともしない…

またしても病院に連れて行く。
すると、再び血液検査を進められる。…とうとうウチの主人がキレた。
「一体全体何回血液検査をすれば気が済むんだ!!
原因がわからないならわからないと言ってくれれば、
他の病院を探すなり他の医者を探すなり出来るのに、
わかった振りして『何も問題なし』なんて言わないでくれ。
タロは明らかに死に掛けてるだろう?!こんなにガリガリなんだぞ?!
これで大丈夫な訳がないだろう!!
あんたも好きで獣医になったんならわかるだろう?
ペットって言うのは俺たちの子供と同然なんだ!
金欲しさに『血液検査、血液検査』と言い続けるな!!」

慌てた病院のスタッフはあらためて予約を取るようにと私たちに勧めた。
…というのは、以前この病院で働いていたおじいちゃん先生(当の昔に定年退職した)が
もしかしたら診てくれるかもしれない、と。

このおじいちゃん先生、ハナ子が甲状腺の病気で死にそうになった時も、サクラが肺炎で死にそうになったときも救ってくれたいわゆる私たちの恩人。
DSC00265withhanako.JPGDSC00274withmatsuandsakura.JPG
(写真左:ハナ子と一緒にご飯を待つタロ  写真右:サクラの肺炎が治ったばかりの頃
                          マツと一緒に3匹でベッドの下で)

日を改めて再び病院へタロを連れて行った。…おじいちゃん先生に診てもらいに。

「うーん…これはロデントアルサー(Rodent Ulcer=蚕食性潰瘍)だなぁ…。」
そう言って、タロの口の中を見せてくれた。…なんと、口の中じゅう潰瘍だらけ…
これが痛くてご飯が食べられないらしい。
原因がわかってホッとするのもつかの間、不治の病(皮膚癌の一種?)と聞かされ主人と二人愕然。
どうやらこの病気と一生付き合っていかないといけないらしい…

…この日はじめて薬を処方された。

診察室を出る時、このおじいちゃん先生は私たちに手をさし伸ばし、
「じゃあ、みんな(タロも含め)元気で!またいつか会おう!」と握手を求めた。
…握手をしながら、「私たちのためにわざわざ出勤してきてくれてありがとう!」と言うと、
「いつでもどうぞ!」と言ってくれた。なんだか胸がジーンと来た…

タロは現在(薬のおかげで)少しだけだけどご飯が食べられるようになり、
体重もちょっとだけ増えた。
でも、以前のようなプヨプヨのタロにはもう戻らないらしい。

…昔のタロに戻らなくてもいい。
ただ、タロが痛みを感じず、ご飯が食べられて、空腹感に襲われず、
他の猫たちと一緒に寝られて、平和な毎日を送ってくれれば…
Tr&Mt001.jpg
(写真:マツと一緒に外を眺めるタロ)

*記事中の写真は全て元気な頃のタロです。

基底細胞癌

(蚕食性潰瘍)
表皮基底細胞から誘導され,それに似る表層の侵食性潰瘍。
 基底細胞癌は,最も普通にみられる型の皮膚癌で,米国では毎年40万件以上の新しい症例が報告されている。皮膚が白く,太陽の暴露を受ける人に多く,黒人では非常にまれである。
 基底細胞癌の臨床的な発現と生物学的な挙動は高度に変化する。小さく光沢があり硬くほとんど透明な結節として現れ;潰瘍性で痂皮をもつ丘疹あるいは結節であったり;平坦な瘢痕様の硬い斑であったり;あるいは赤く,辺縁がはっきりした,乾癬または局所性皮膚炎との鑑別が難しい薄い丘疹または斑であったりする。最も一般的には,この癌は小さな光沢のある丘疹として始まり,少しずつ増大し,数カ月後には表面にふくれあがった血管の充血(毛細血管拡張)を伴った,光沢のある真珠色の辺縁を示すようになり,中央部が凹んだり潰瘍となる。再発性の痂皮形成や出血も珍しくなく,病変部は徐々に拡大してゆく。基底細胞癌は痂皮形成と治癒を繰り返すことが一般的なので,患者も医師も病変の重大さへの関心を失っていくことがある。基底細胞癌は転移がほとんどないが,正常組織を侵食する。基底細胞癌が皮下の重要構造や開口部(眼,耳,口,骨,硬膜)へ侵入,あるいは侵食してまれに死に至ることもある。
 治療は必須となる生検と組織検査の後,専門家によって実施するべきである。臨床的外見,大きさ,場所,組織学的所見が治療法の選択――掻爬,電気焼灼法,外科的切除,凍結外科,時にX線療法――を決定する。再発(おおよそ5%)や,大きい癌,再発傾向のある場所,あいまいな境界をもつ限局性強皮症様状癌はモー氏手術(顕微鏡下組織切除)で治療する。外用のフルオロウラシルは,治癒した表皮下の過度の真皮の伸展と関連するので,局所的治療には用いるべきでない。 http://merckmanual.banyu.co.jp/cgi-bin/disphtml.cgi?url=10/s126.html
ラベル:タロ
posted by ねこmama at 04:50| ロサンゼルス 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 猫だらけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この記事読んでとってもショックでした。あのタロが!?信じられません…てゆーか、信じたくないな。
母が聞いたら、もっとショックだろーなー。
あたしが知っているタロと言えば米俵みたいでだっこするのも大変なくらいずっしりとしていて、
身のつまったあの感触が思い出されるのに、きっと今のタロは違うのね。
キモチの優しい猫だけに、余計に可哀想です。
猫mamaさんも長い付き合いなだけにツライとこでしょう。
どうか、どうかタロがしあわせでありますように、いのってます。


Posted by tiniママさん at 2005年11月02日 01:13
tiniママさん、コメントありがとう。

最近のタロは…またご飯を食べなくなってきました。
薬があんまり効かなくなってきたみたい…

なんとかご飯を食べさせようとかつを節をご飯に混ぜてみたり、煮干し粉を混ぜてみたり、ご飯をミキサーにかけてみたり、と四苦八苦しています。
本人かなり痛いらしく、口をあけることもままならず、鳴くこともあまりしなくなってきました…

…本当に辛いです。本人が一番辛いんだろうけど…

この病気、直る確率1/20だそうです。
タロにこの「1」の奇跡が起こることを祈っててください。
…今月、またあのおじいちゃん先生に診てもらいに病院へ行ってきます。
Posted by ねこmama at 2005年11月02日 02:41
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