2007年06月13日

生き方

我が家に来る生徒さんたちのほとんどは20代前半。
…いろいろと迷いのある年頃…みたいデス…

ホストファミリーとして現在までに50人以上(そろそろ60人に到達する)の生徒さんたちを送り出してきて、やっぱりいろいろと思うことがあるのです。

生徒さん達の約半数は今回の留学で初めて親元を離れる人達。
…洗濯の仕方が分からない…
…料理が出来ない…
…パンクした自転車が直せない…等々出来ない事がいろいろ。
その上言葉も通じないとくるから本人達の不安、ストレスはかなりな物だと思うのです。挙句の果てには赤の他人(私と主人)との共同生活。

もちろん私も主人も出来る限りの範囲で教えてあげられる事は教えるし、
助けてあげられる事は助けてあげる。

デモね、教えてあげられない事もあるのです。

…それは…



生き方。

こればっかりはどうしようもないのです。



「こっちで仕事を探して、出来れば永住したい」という娘がいました。
…この娘、誰とでも寝ちゃうのです。(…というと少し語弊があるかもな?
行きがかりの人とはそんなことしてなかったみたいなので。)
学校のクラスメート二人と同時進行とか、日本にいる彼氏とこっちの彼氏で同時進行とか。
…でも、誰とも続かないのです。下手すると一回限りのお付き合いだったり、
続いてもほんの数ヶ月だったり…

本人と話しをしてみると、気持ちの中でその時は相手を「好き」らしいのです。

ボーイフレンドの話しは全部母親にしているらしいし、
本人はもう20代後半だし…

結局数ヵ月後、資金が尽きて母国に帰りましたが…



語学学校を終え、無事にカレッジまで行く事が出来た娘がいました。

最初の頃「宿題は?」と訊くと、「何が宿題なのか分からない」との返事。
それがやがて「あれ?今日、学校は?」「…私、あの先生嫌いなんだもん」という会話に変わり、
数週間もすると「アメリカのカレッジなんて簡単すぎてつまらない。」と言い出し、とうとう学校に行かなくなっちゃったのです。

とりあえず書類を語学学校に戻し(留学生である以上学生VISAを保持してないといけないので)
次の学期から心機一転新たにがんばるかと思えば……部屋にこもり続け…。
じっくりと話を聞いてみれば本人はただ「外国暮らし」がしたかっただけで、
「大学に行くならお金を出してあげる」という親の提案に軽い気持ちで乗ったらしい。

結局一年で約一千万円使ったこの娘は、
ウチの主人の一言「…自分の国に帰ったほうがいいよ」で帰国することに。
(が、その後カナダに留学した…たらーっ(汗)



「こっちで結婚して二度と自分の国には帰らない!」という娘がいました。

その娘はありとあらゆる男性に我が家の電話番号を教え、
その結果、朝から晩まで(実際には真夜中まで)電話が鳴り続ける始末。
(もちろん家にかかってくる電話は私か主人しか取らない)
たまりかねた主人が真夜中にかかってきた電話を取り、
「こんな時間にかけてこないで欲しい」と伝えると、
翌日、その生徒さん(おそらく電話の主と会話をしたと思われる)から、
「かかってくる電話に制限があるなんて!私には自由に電話で会話をする権利はないのか!」と、食って掛かられ…


人それぞれ生き方ってあると思います。

デモね、この娘達、「自分の生き方」っていうのが
まだちゃんと確立されてないんじゃないかな?と私は思うのです。

…住む場所変えたからって人生が変わる訳じゃありません。

…付き合う人たちを変えたからって自分が変わる訳じゃありません。

自分の「生き方」っていうモノをしっかり確立して、
そこからようやく自分の夢に向かって努力していけるようになるのではないでしょうか?

フラフラとした生き方をして、「自分はこれをやりたい!」ってもがいてみた所で、
所詮底なし沼の上を走っているようなもので…
土台がちゃんとしてないんです。

逆に言えば「五里霧中」状態。
何をどうしたらいいのか分からずに霧の中を彷徨って、
一生懸命出口を探してる…。必死なんだろうね、きっと。
でも、だからと言って外国にいけば答えが見つかるっていう訳じゃあないんだけど。

この娘達に共通しているのは「自分が○○出来ないのは、自分の環境(それは自分の国や社会、家族だったりする)のせい。」と思っているところ。
本人達にその自覚があるかどうかは分からないけど…。

だからこの娘達は自分のいた環境(母国、もしくは家族)が「大嫌い」。

自分にその度量がないから、もしくは強さがないから…とは認めたくないみたい。
なんでも自分の外側の世界のせい。
自分の人生でマイナスになるものは全部他人のせい。

…そうね。その方が楽に生きられるもんね。
悪い事は全部他人のせい、良い事は自分の「おかげ」…だもんね。

だけどね、自分の欠点を認めることも大切。
自分が何を「してあげた」のにあの人は、とかあの社会は…って
他所他人のせいにして責任から逃げちゃうんじゃなくて、
自分が何を「してこなかったのか」を考える事も大切。

自分の中の見つめたくない部分、認めたくない部分を避けて通ってたら、
ずーっと避けていかなくちゃいけない。
…大きな傷を抱えてるのと一緒。

いつも痛くて、いつも庇ってなくちゃいけなくて…。

…痛いから、他人には触らせられなくて。

…痛くて痛くて仕方がないから、絆創膏張って、ガーゼでカバーして…。

そんなキズ抱えてたら、楽しい事も楽しくなくなっちゃう。
そんなキズを大事に抱えてるから、他人につつかれて痛い思いをするのに。

…痛いからどんどんガーゼを厚くしちゃって…

…痛いから傷口を触ろうとする人を必要以上に避けちゃって…



思い切って絆創膏はがして傷口を見てみればいいのに。

一生懸命カバーしてるから蒸れちゃって、膿んじゃって、
グチョグチョになっちゃって、どうしようもなくなっちゃってるのかもしれない。

絆創膏なんかでカバーしないで、空気に当てて乾かしちゃえばすぐに直っちゃうかもしれないのに。


…………。


でもきっと、傷口を見る勇気がないんだろうな。


たぶん大したキズじゃあないんだろうに…。
posted by ねこmama at 00:18| ロサンゼルス ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | mamaの部屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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