2006年11月05日

記憶

あれは、まだ我が妹が母のおなかにいた時の事。

三人姉妹の次女として育った私には妹が生まれるまでの5年間、
末っ子だった時の記憶がまだある。
末っ子だった私は甘ったれで、両親から怒られることもなく、
のほほんとした5年間を過ごした。
両親から妹か弟が出来る、と聞いた時は
「やったぁー!」くらいにしか思っていなかった。

そんな私が、自分が「姉」になると自覚した日の事を今でも覚えている。

ある日の夜、仲良く寄り添ってテレビを見ている両親の近くで
私はふざけて回って両親を笑わせていた。
ところが、ふとしたことでつまずき、母の大きいおなかに
体当たりをしてしまった。

…母はおなかをかばい、父は私を叱咤した。

起こられた事などなかった私。
いつもひょうきんに踊ったりして皆を笑わせていた私。
そんな4歳の私には、赤ちゃんが生まれてくる、という事を
言葉では聞いていても理解できていなかった。

本気で私を怒鳴りつける父の顔。
「大丈夫か?」と心配そうに母を見つめる父の顔。
そんな光景を見ながら、なんとなく思った事は、
私の末っ子の時代は終わったんだな、という事。
お姉さんになるんだな、という事。

それから数ヵ月後、生まれてきた赤ん坊の背中に
巨大な蒙古斑を見つけたときは、
「私のせいで…」と、自分が母のおなかにぶつかった時に出来た
青なじみ(青たん)だと真剣に信じて、自分を責めたものだ。

…この歳になっても、あの日の事をよく思い出す。
母の肩に腕を回して幸せそうにテレビを見ていた父の顔。
両親揃っておなかの中の赤ん坊をかばっていた光景。
そして、自分が姉になると自覚したあの日の事を…
posted by ねこmama at 02:15| ロサンゼルス 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | mamaの部屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そんな時代があったのねー。

自分が生まれる前の話って なんだかとっても不思議・・・・・

きっと男の子である事を 期待していたんだろーね。
Posted by tiniママさん at 2006年11月06日 17:42
そんな時代もあったのよ〜ん。
男の子を期待してたかどうかまではわかんないけど…
でも、何でだろうね、いまだにあの時の事を思い出すって…
Posted by ねこmama at 2006年11月07日 13:11
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